日本でも高校で資産形成や投資の授業が始まるなど、金融教育の整備が進んでいます。
ひと昔前までは、投資は一部の富裕層がするものとの認識があったかもしれません。
しかし最近ではごく一般的なサラリーマンや学生でも投資を始める人が増えています。
また最近ではアメリカで誕生したFIRE(早期リタイア)という言葉が若者を中心に流行っています。
そのFIREを実現するための手段として、株式投資が挙げられているため興味を持つ人が増えているようです。
さらに年金制度に対する不安から老後の収入源をつくるために、退職金の活用先として投資を始める年配の方もいるでしょう。
投資にも様々な種類がありますが、安定的な収入源として不動産投資は高い人気があります。
一度は大家という響きに憧れた方も多いのではないでしょうか。
ただし、不動産投資は取り扱う額が高額なことや人々の衣食住を担う責任ある行為となるため、それなりに専門的な知識が求められ、始めるためのハードルが高いのも事実です。
後悔しないためにも、本格的に投資を始める前にまずは自分なりに情報収集をして、しっかり勉強した上で臨みましょう。
今回は、不動産投資をする際に外せない火災保険の話についてまとめました。
火災保険に加入するメリットとは?オーナーと入居者で入る種類が異なる?
火災保険は家を借りるにしても購入するにしても関係してくるため、加入した経験がある方は多いでしょう。
賃貸物件で入居者が火災保険に入る一番の目的は、自身の家財を守るためです。
たとえば入居者が原因の火事で家が消失したとき、もし入居者が火災保険に入っていれば
家財を買いなおすための費用などが補償されます。
しかし、入居者の入る火災保険だけでは、物件の再建費用などは補償されません。
そうなれば大家にとっては大変な痛手です。
いくら入居者の責任とは言え、支払い能力がなければ結局困るのは大家でしょう。
特に物件を新たに購入したばかりの状況だとローンだけが残ってしまい、破産への道まっしぐらということになりかねません。
そんなことにならないためにも、大家向けにつくられたアパートの損害や家賃収入を補償する特約がついた火災保険に入っておきましょう。
火災保険の加入は義務なの?保険料はどうやって決まるの?
火災保険の加入は任意であり、義務ではありません。
ただし発生した時のリスクの大きさを考えると保険には加入しておいた方が無難でしょう。
名称は火災保険となっていますが、水害や雪害など地震以外の自然災害も特約がついていることが多いです。
近年、異常現象が起きる回数が増加傾向にあるため、これらの保険の重要性は増すことでしょう。
保障内容を吟味し、必要な保障に絞れば無駄な出費を抑えられるため、まずは複数社に見積もりをとって、おおまかな金額を確認しましょう。
一般的に火災保険料は下に記載したような項目で決まります。
・建物の規模
・建物の構造
・建物の評価額
・立地
・補償内容
・契約する期間
保険は内容が複雑でつい目をそらしがちですが、大きな失敗をしないためには避けて通れない道です。
十分時間をとってじっくり検討しましょう。
まとめ
火災保険の加入は義務ではないものの、リスクの大きさを考えると加入しておいた方が良いでしょう。
特に一棟全体を所有していた場合、損害はかなり甚大なものになります。
夢の一棟買いをした直後に火事で全焼してしまえば、最悪破産などという事態に陥ってしまう可能性があります。
利回りを追及するあまり、肝心なところでお金をケチって、結局出費がかさむことのないようにしたいものです。
リスク対策はある程度必要経費だと割り切って、無理のない投資を心がけましょう。