近年、老後の年金不足に対する不安などから不動産投資をする人が増えています。
定年すると同時に投資を始める人、現役時代から少しずつ投資に足を踏み入れ始める人など、開始する時期は人それぞれのようです。
投資というからにはまず資金が必要ですが、どのように準備すればよいのでしょうか?
定年の方は退職金やこれまでの貯金をあて、現役サラリーマンは銀行から融資を受けながら始めるケースが多いようです。
では融資を受ける場合、いくらくらいまで可能なのでしょうか?
今回は限界について調べてみました。
不動産投資の融資額、審査のポイントは?
不動産投資の融資を申し込むと、審査を経て融資額が決定されます。
その際銀行が確認するポイントは大まかに申込者の情報と物件に関する情報です。
まず申込者に関する情報ですが、主に下記のような項目がチェックされます。
・本業の年収
・職業(年収の安定性)
・勤続年数
・他の借り入れ状況
・家族構成
・所有資産
本業の年収が高いほど高額の融資が受けられます。万が一不動産投資で収入が入ってこないときは、本業の収入で返済することになるからです。
ただし、その年収が今後も安定して続くのかという継続性も重視されるため、その職業の中身や勤続年数も併せて確認されます。
例えば雇用されているのか自営業なのか、雇用されているのであれば企業規模はどの程度かといった具合です。
また、転職回数が多いと現時点での年収が変化する可能性が高いと判断され不利になるケースもあります。
次に物件に関する情報です。
不動産投資の融資を利用する際は、購入する物件を担保に入れることが多くなっています。
担保価値が高い物件=高く売れる物件のことです。
立地や周辺環境が良い物件ほど高く売れるので、融資を利用できる確率が上がります。
また毎月得られる収益が返済の元となるので、収益見込みが高いほど融資額も上がりやすくなっているようです。
一体いくらまで借りられるの?限界は?
不動産投資の融資限度額は上で述べたような事柄が重視される為、購入する物件や申込者によって異なります。
現時点での年収だけでなく、その年収がずっと継続するか?といったことが融資をする銀行にとっては大事だからです。
一般的な融資限度額は年収の7倍〜10倍程度だそうです。
しかし、最近は不動産投資への金融機関の融資は厳しくなっているようなので、実際に自分の状況で現在借りられる金額を確認しておくのが無難でしょう。
また現在は購入金額の全額融資はほぼ通らないようなので、ある程度まとまった自己資金を用意しておくことも重要です。
それでは実際に融資を受ける際、注意する点はどのようなところでしょうか?
まずは無理な借り入れをしないということです。
空室期間や想定外の出費が出た際は、本業の収入から返済する必要があります。
返済額が大きいと強いストレスになる為、そのような万一の場合にも負担にならない範囲で、融資を利用することが重要です。
また、収入が平均よりも低いと融資の金利が高くなってしまいます。金利が高いとその分収益を出しにくくなるので、事前にしっかり確認しておきましょう。
その他、投資用に融資枠を使い切ってしまうと住宅ローンを利用できなくなる可能性があることにも注意です。
せっかく投資で収入が増えても、生活基盤となる家の購入を諦めなければならないということにならないよう注意が必要です。
まとめ
今回サラリーマンが不動産投資をする時の融資に関する情報をまとめました。
可能だからと限界ギリギリまで借り入れて投資をするのはリスクが非常に高まるため、事前に自分が安心して投資できるラインを見極めることが成功への秘訣かもしれませんね。