賃貸アパートを退去する場合、当然ですが退去費用が掛かります。
アパート経営者としては、どのような費用がいくら掛かって、どれくらい負担しなければならないのか気になるところだと思います。
それでは早速見ていきましょう!
・退去費用の相場
条件により当然費用は前後しますが、平均的には「6万円前後」です。
部屋数が多ければ当然高くなりますし、居住年数によっても変わってきます。
では、退去費用の内訳とは何なのか?
主には「原状回復費用」と「ハウスクリーニング代」の2つになります。
あとは汚れや劣化の程度により別途費用がかかってきます。
1つずつ詳しく解説いたします!
「原状回復費用」とは、、、
「原状回復費用」の「原状」とは、「通常の部屋の使用を超える範囲での損耗や毀損の復旧」です。
借りた時の当初の状態に戻すということではなく、普通に生活していく上でついた傷や汚れなどは原状回復には当てはまりません。
これは全て貸主(大家)の負担となります。
主な内容としては以下になります。
・壁紙の張り替え
・ふすまの張り替え
・トイレ、浴室の水垢のカビ除去
・キッチンの油汚れの除去
・カーペット、フローリングの張り替え
また、業者や職人の人件費も掛かってきますので、時期によって金額も異なります。
特に職人さんは人手不足なので需要が高い時期であれば人件費も高くなります。
ハウスクリーニング代とは、、、
ハウスクリーニングとは、専門業者による住宅の清掃サービスのことです。
専門の業者に清掃を依頼する形となるので、その費用が発生します。
具体的には、、、
・エアコン清掃
・床のワックス掛け
・壁紙クロスの清掃、張り替え
・水回りの清掃
・ベランダの清掃
ハウスクリーニングをどこまでやるのか、その範囲によっても費用は変わってきます。
それに加えて業者によっても当然価格は変わってきます。
ぜひさまざまな業者の質や費用を比較し、コスパの高い業者に依頼しましょう。
また、3月9月は転勤や進学などで退去が多い時期でもありますので、それに伴いハウスクリーング代も上がっていくでしょう。
大家の負担になる費用とは、、、
退去費用の内容については、お分かり頂けたかと思いますが、気になるのは大家の負担になる費用ですよね。
具体的にみていきましょう!
・家具や家電の設置によってつく床・フローリングのへこみ家具、家電を置けばそこに跡やへこみがつきます。
これらは普通に生活していてもつく可能性のあるものなので、通常使用の範囲となります。
・畳や壁の日焼けによる変色
太陽光によって、壁などが日焼けする可能性があります。
これもまた生活する上で仕方のないことなので、大家負担となります。
・壁などの画鋲穴
カレンダーや時計をかけたりした時にできる画鋲の小さな穴は基本的には大家負担となります。
ただし、太いネジを埋めこんでできた大きな穴や、何度も画鋲を刺して広がった穴は住人の負担になります。通常の範囲を超えたものは全て住人の負担になると考えていいでしょう。
・テレビ、冷蔵庫などの後部の黒ずみ
冷蔵庫など長期間に同じ場所に置いておくと、裏側のクロスなどが黒ずむ場合があります。それは通常使用の範囲となるので、クロスの張り替えやクリーニング費用は全て大家負担となります。
これらは全て住人が生活する上で自然とついてしまうものです。
それ以外の住人が壁やフローリングにつけてしまった傷や汚れ、タバコのヤニや破損してしまったものに関しては全て住人負担となります。
まとめ
退去時にかかる費用に関してはお分かり頂けたかと思います。
ただ、その全てが大家の負担となるものではないので、しっかりと把握した上で、あらかじめ住人に注意喚起しておくことも重要かと思います。
退去費用をできる限り抑えていきましょう。