日本人は投資が苦手だと言われていたのも過去のことになりつつあるかもしれません。
アベノミクスでここ10年の株価が大きく上昇したり、ビットコインの大相場が発生したりと億り人と言われる投資の成功者が次々と誕生しています。
このような人々が雑誌などで大きく取り上げられていることや、政府がiDeCoやNISAという制度を利用して、資産運用を積極的に推奨したりしていることが一因となり、今まで投資をしたことがない人も投資への興味が増しているようです。
中でも節税や年金代わりの収入源として近年、不動産投資が注目されています。
さて、この不動産投資ですが規模が大きくなり、アパートやマンションの一棟買いをすると、もはや不動産経営の領域となります。
区分マンションと異なりまるまる一棟所有すると、建屋全体に関わる設備を自由に決められるため、戦略の幅が拡がります。
今回は、入居者の高い満足度に繋がりやすい、インターネット無料導入についてまとめました。
インターネット無料サービスのメリットとは?
情報化社会の到来により、インターネットなしでは生活ができないと言っても過言ではないくらい、現代ではその重要性が増しています。
タブレットやPC、ゲーム機や家電などあらゆるものがインターネットに繋がる、IoTの時代もすぐそこまで来ているでしょう。
そんな重要なインターネットですが通信料が高く、一般的な家計の負担にもなっていることがあります。
そこで入居者獲得のため、インターネット無料というサービスを付与する物件が増えています。
特に単身者向けの物件に多いようです。
物件を探す時、インターネット無料という条件で検索できる項目を見たことがあるでしょう。
このように検索結果に表示されると、物件を探す人の目に留まる可能性が高まり、空室対策となるのです。
少子化に伴い、厳しい入居者獲得競争にさらされているエリアもあります。
そのような場合は時代のニーズを的確に捉え、積極的に魅力的なサービスを打ち出していく必要があるでしょう。
インターネット無料サービスのデメリットとは?
では、インターネット無料サービスを導入したときの大家のデメリットは何でしょうか?
それはずばり導入費用やランニングコストの負担です。
所有するアパートへインターネット回線を引き込む場合、一例ですが、初期工事費用は戸当たり5万円程、月額の保守費用などは戸当たり500円程度かかります。
これらの投資費用を上回る効果があれば良いのですが、導入することでどれだけ空室対策になっているかは判断が難しいでしょう。
また大家の中にはインターネット無料を押し出しながら、実質的な費用を管理費や家賃に上乗せしていたり、コストを抑えるために低品質なネット回線を引いたりする人がいるため、インターネット無料サービスに対する不信感を持っている入居者も少なくありません。
さらに携帯電話のデータ通信速度も年々向上しており、若者を中心としたライトユーザーは、スマホのプランのみでネット利用をすることも増えているようです。
そのような場合、せっかく多額の導入費を払っても、物件の魅力をUPにはつながらず、思ったような効果が出ないこともあるでしょう。
まとめ
何事にもメリットデメリットはつきものです。
何かを導入する時は業者の言葉を鵜のみにせず、デメリットをしっかり考えて、費用対効果を数値化することを意識しましょう。
インターネット無料サービスは導入していない物件もまだまだ多く、サービスがなかったからと言って、そこまで大きな不満とはならないでしょう。
そのためインターネット無料サービスを導入する際には、まず赤字にならないよう慎重に判断しましょう。