近年注目を集めている不動産投資。
退職金を活用して老後に備えるという方や現役時代から積極的に資産形成にチャレンジする方など始める理由は様々でしょう。
不動産投資は自宅の購入と似ている部分もあり、投資物件に自分で住むのはどうだろうと考えたことがある方も多いのではないでしょうか?
確かに賃貸で住んでいるアパートやマンションの一室に大家が住んでいたという経験がある方もいるのではないでしょうか?
今回はアパートを一棟買いした時に一室に自分で住む時のメリットやデメリットについてまとめてみました。
一棟買いしたアパートに自分が住む時のメリットやデメリットは?
投資用の物件に住むことで、自分で物件を管理ができるというメリットがあります。
これはサラリーマンなど本業がある人には厳しいかもしれませんが、配偶者など家族の力を借りれば可能なケースもあります。
また現役時代は物件の管理を委託して退職後に自分で管理をするといったことも考えられます。
管理費用を抑えることが出来ますし、退職後に適度な仕事が出来るのも人生100年時代にはピッタリかもしれません。
また物件や資産状況にもよりますが、自宅を借りたり買ったりする手間が無くなるため、人によってはこちらもメリットと言えるでしょう。
一方デメリットはどんなことがあるでしょうか?
まず考えられるのが、住人から敬遠される可能性があるということです。
自分が住んでいる物件にオーナーが住んでいるとなると何だか見張られているような気持ちがしませんか?
オーナーにそのつもりはなくても、入居者には会ったことのないオーナーがどんな人なのか分かりません。
オーナーが住んでいるという情報が物件選びをする際の心理的なマイナスになってしまう可能性がありますので、そのことを心にとどめておくと良いかもしれません。
自分でも気づかないうちに自然と敬遠される物件になってしまっていた、ということがないよう気をつけましょう。
一棟買いしたアパートに自分が住む時の注意点は?
メリットデメリットはオーナーの状況によって人それぞれという印象ですが、もし自分で住む場合、
注意すべきポイントはなんでしょうか?
それは投資物件を購入する際に利用するローンの種類です。
自宅用に物件を購入する時に使用するローンと投資用不動産を購入する際に利用するローンは異なります。
不動産投資ローンを利用している投資物件には、自分で住むことができないのです。
そもそも不動産投資ローンは住宅ローンよりも高く設定されていたり、住宅ローン控除が使用出来なかったりするため、不動産投資用に購入した物件に自分で住むと、一般的には損することになります。
何かしらの理由で投資用アパートに自室を設ける際は、上記のようなローンの問題やデメリットがありますので、デメリットを上回るメリットがあるか?をしっかり確認しながら計画を立てましょう。
因みに逆パターンとして、自分で住む目的でローンを組んで購入した家を賃貸に出す時も金融機関に対して正当な理由が必要となります。
もしも正当な理由なく勝手に賃貸にした場合、ローンを組んでいる金融機関によっては、残債の一括返済を求められることもあるようなので注意しましょう。
正当な理由は金融機関にもよるようですが、例えば、転勤や介護による親との同居などが挙げられるようです。
いずれにせよ金融機関と揉めないようしっかり知識を持っておきましょう。
まとめ
今回は一棟買いしたアパートにオーナーとして、自分が住む場合に関する情報をまとめました。
ローンに関して複雑なルールがあるようなので、実行する際は慎重に判断したほうが良さそうです。
心配な方は一度専門家に相談するのがおススメです。