賃貸経営をしている中で、起こりうるトラブルの一つとして排水設備の詰まりなどがあります。
そんなに頻繁にではないにしても、起こる可能性の一つとしてしっかりと知っておく必要はあると思います。
そこで問題になってくるのは、その修繕費用を誰が払うのかというところです。
トラブルの原因によって誰の責任かは変わってきます。
今後賃貸経営を検討されている方は、ぜひ参考にしてみてください!
トラブルの責任は誰にあるのか?
集合住宅内の排水設備には専有設備と共有設備があります。
専有設備、、、部屋内の排水管(洗面所、キッチンなど)
共有設備、、、屋外の排水管など
専有設備のトラブルに関しては入居者負担、共有部分のトラブルに関しては大家負担となります。ベランダの排水溝に関しては屋外の共用部分になるので、基本的には大家負担です。
ただし、トラブルの原因が入居者にあるのであれば、入居者負担になります。
設備自体の劣化などが原因であれば、当然ですが大家負担になります。
排水溝の詰まりの原因
排水溝が詰まる原因は様々あります。
ここでは詰まりの原因をいくつか紹介していきます。
・土や砂による詰まり
ベランダの排水溝は屋外にあるので、土や砂が風に乗って飛んできてそれが溜まっていきます。ベランダに植木や花などを置いていると、水をやったり雨の日に鉢から水が少しずつですが流れていきます。
それが排水溝へと流れていき、溜まっていき詰まりの原因となります。
定期的に雨が降っていれば、流れていくこともありますが、長期間雨が降らなければ溜まっていた土や砂が固まってしまい、詰まりを生み出してしまいます。
・木の葉や枝などによる詰まり
都心であれど、街路樹などが立ち並ぶところでは木の葉による詰まりも起こり得ます。
排水口に目皿など付けていれば、排水管の中に入っていくことはないですが、排水口には溜まっていくので、気がついたら掃除するようにしましょう。
・ゴミなどによる詰まり
風に飛ばされてきたゴミなども排水口にすぐに溜まってしまい詰まります。
特にビニール袋などは排水口から中に入ってしまうと、排水管内で詰まってしまいますので、注意が必要です。
排水溝が詰まるとどうなるか?
・屋内へ漏水する
ベランダでは排水溝が詰まって雨水が流れなくなってしまうと、ベランダに溜まった雨水の逃げ場がなくなってしまい、屋内へと浸水していく可能性があります。
・階下へ漏水する
建物が古くなっている場合、ベランダと壁の間に隙間などが空いていて、隙間から水が入り込んでしまうケースもあります。そうなると階下の天井や内壁に水が流れ込みます。
基本的には防水処理はされていますが、古くなり防水が切れてしまっていたら階下へ漏水し、近隣の入居者にも迷惑をかけてしまいます。
定期的なメンテナンスを
ベランダの排水溝は、建物ないから発生する汚水や排水、雨水などを排出するためにあるものです。上記のような原因で詰まってしまうと、修繕の費用もかかりますし、入居者にも被害が出てきます。
排水溝の詰まりが発生しないように、普段からのメンテナンスが大切です。
入居者にこまめに排水溝を清掃するように促しましょう。また、入居者が退去する時に高圧洗浄を依頼するのもよいでしょう。
費用はかかりますが、定期的に業者などにメンテナンスを発注することも検討しましょう。
まとめ
普段から決してあまり注目することのない排水溝ですが、十分にトラブルは起こり得る場所ではありますので、日頃から排水設備にもしっかり気を配りメンテナンスなどを行いましょう。
トラブルが起こってからでは遅いです。
入居者が安心して暮らしていける環境を作っていくのも大家の仕事なので、ぜひこの機会に知っておいてください。