近年では特に必要不可欠なものとなったネット環境ですが、マンションのネット環境が遅いと当然住人からのクレームが出てくると思います。
ここでは、その原因と対処法を考えていきたいと思います。
まずは、ネットが遅くなる原因から見ていきましょう!
マンションのインターネットが遅くなる原因
ネットをしていてイラッとするのが、「読み込みが遅い」「途切れ途切れになる」「夜になると特に遅く繋がりにくくなる」だと思います。
まずはこれらの原因を1つ1つ見ていきましょう。
☆マンションなどの集合住宅はケーブルを共有している為
戸建てとは違い、マンションでは建物に引き込んでいる光ケーブルを独占することができません。マンションに住んでいる全ての住人で共有します。
当然最新のものとそうでないものとの違いもありますが、どんなに高速なネット回線だったとしても、共有してしまうとそれだけで低速になってしまいます。
☆ケーブルの種類が変わる為
戸建てでは電柱から直接室内まで光ケーブルが引き込まれますが、マンションでは途中からケーブルの種類が変わるケースがあります。
電柱から棟内共用スペースまでは光ケーブルで引き込まれ、共用スペースから各住戸へは通常の電話回線(VDSL方式)へとケーブルの種類が変わります。
この最後に変換されるVDSL方式が低速になってしまう原因となるのです。
☆プロバイダのスペック不足
稀ではありますが、そもそも契約しているプロバイダのスペックが不足しているケースもあります。
料金が安くお得なプランだと、一気に利用者が増えてしまい設備が追いつかず低速になってしまいます。ですので、契約時にはそのあたりのプランも入念にチェックしましょう。
☆使っているルーターが古い
使っているルーターが古いと当然処理能力も遅くなりますので、通信速度も落ちます。
できる限り最新のものを使うことをオススメします。
最適な通信速度とは?
ネットなどを使用する用途としては人それぞれありますが、どれぐらいの通信速度があれば満足してもらえるのでしょうか?
インターネットがスムーズに閲覧できるのは10Mbps前後ですので、最低でもそれぐらいはほしいところです。
ただ最近は動画を視聴する人が多くなってきているので、そうなると30Mbpsはあったほうがよいでしょう。
10Mbps以下だと速度が遅いということでクレームに繋がりやすいと思います。
ネット設置方法によって速度も変わる
ネットを設置する場合はマンション一棟まるごと設置することをオススメします。
さらにその中でも設置方法が2つあります。
・宅内埋め込み型:光回線を各住戸までつなぎ、住戸内のルーターでネットを利用する
・共用部設置型:共用スペースにルーターを設置し、ネットを利用する
2つのうち宅内埋め込み型の方が、通信速度は上がりますが、その分費用も高くなります。共用部設置型の方が、コストは抑えられますが、速度は遅くなります。
鉄筋コンクリートなどは電波が繋がりにくくなるので、共用部設置型はオススメしません。
さらには、契約しているプロバイダやルーターによっても速度は変わってくるので、マンションの構造や戸数を加味し、それに合った契約をするようにしましょう。
まとめ
今やネット環境は生活必需品といっても過言ではありません。
そのネット環境の良し悪しによっては、空室状況も変わってくるでしょう。
また、当然ネット環境が悪いとクレームにつながります。
クレームになる前に、まずネットが遅くなる原因を知り、そうならない為にあらかじめネット設備を設置する段階でしっかりと対策をしておきましょう。